リレーエッセイ　斧さんの「閑人」に甚く感動して

井上文男（１１期生）

　淡々と枯れた語り口で万物への興味が湧いてくる随筆、小生のお気に入り随筆最上ランク名品にはいります。

　大和川河口の釣り場で立てた竿先にいつ来るかわからぬ魚信を待ってじっと見上げている空に雲がゆっくりと動いている、大舞台で雲がいろいろな形に音もなく変わり大立ち回り、イングランドが消えてオーストラリアが残った、蛇が蛙に呑み込まれる、雲一つない青空など面白くない同感。

　関空に向かうジェット旅客機が１５ｍｍくらいに見える1度乗ったことのあるJALだろうか。大体、午前１０時ごろ釣り座左手二上山方向大和川上流から川筋を伝わって爆音が近づいてくる、自衛隊ヘリ、単独もあるし3期編隊を組んでくることも、大兄のように機種型まだ調べてなかった、検索しよう、河口沖合で右折して、多分、神戸の自衛隊基地を目指し、そしてお昼前に沖合から爆音が聞こえてきて川筋上空をつたわって八尾飛行場に戻る定期演習でしょうか。何百mの高さなのかなあ、検索しよう、自衛隊のHPにでているかなあ。

　その下、釣り座右方の沖、5㎜ほどの赤灯台と白灯台の間に南港へ出入港のするフエリー・貨物船の 先に淡路島の島影、明石大橋のｍ白い2本の吊主塔が今日は見える、地図で測ると大和川河口より37、8km、検索する塔高さ３００ｍ、１・５ｍの目の高さから約４０ｋｍ離れると７、８ｍｍに見えるのか。　

　KOZUでの思い出も、♬を見て声など出せない音楽、夏休み宿題の絵も病床の母に描いてもらった図工、逆上がり・5段跳び箱ダメの体育３の私と同じが優秀なKOZU先輩にもいたとほっとします。

　猫の散歩は、若い人にもいますよ。今朝7時ごろ、曇天家の前の公園から「○○ちゃん！おいでー、もう帰るよー」と何度か聞こえてきた、近頃は犬の解放し禁止が徹底うるさくなっているのに、子供の散歩か・・・「かしこいね、しーししてるの、かしこいね」・・ええ！、子供 の立小便かしこいの？・・　

　声のありかを見ると白いラックスのすらりとした女性、これも最近よく見かけるよちよち歩き子供散歩の若いお母さん世代、そのじっと眺めている視線の先に白い猫が居た。で　じっと蹲って居る、確かにその姿勢だ。少にしては長いなあ、やがて立ち上がり、地面のかき上げで終了。しばらく、間をとって跳ね上がり飼い主の方に飛ぶように走る、犬と違うマイペース。

　このエッセーは、KOZU伝統「自由の精神」の結実などと申すと、77歳まだ青臭い、と笑われますかな。