高村泰雄様

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　太田隆次

 

大角先生の授業ノートについてお褒めの言葉を頂き有難うございました。

 

ただご指摘の通り大角先生の授業は２年生の筈で、１Ｇの担任の斎藤先生

にお願いして２年生の１学期から転校する予定が、時期的に転校先の受け

入れ準備などの事情で２年生の夏休みからということになり、高津高校での

授業は２年生の７月まで受けました。誰にも言えなかったつらい思い出です。

 

転校先での東洋史と世界史の先生の授業スタイルはびっくり仰天でした。

文部省認定教科書は時たま要点を指示するだけで、授業の流れは有名なＨ．Ｇ．

Ｗｅｌｌｓの「Ａ　Ｓｈｏｒｔ　Ｈｉｓｔｏｒｙ　Ｏｆ　Ｔｈｅ　Ｗｏｒｌｄ」

（現代語訳　岩波新書　世界史概観）の原文の抜粋をガリ版で刷って配り、先生

がある部分を英語で読んでから日本語で要点を説明するというものでした。

原文の英語が高校レベルで平易であること、世界史はやはり世界の歴史を引っ

張ってきた英米人による解説がベストというのが理由でした。

 

先生は豊岳（ほうがく）先生と言って京大卒の、最初に教えるのが私達という

理想とエネルギ―に燃えた熱血漢でした。言って見れば松山ならぬ玉野の

「坊ちゃん先生」でした。その後県下で名物先生になりました。

 

自由闊達で熱血漢ということでは、大角先生と好一対でした。

それで高津高校時代の大角先生のノート取りの延長で、玉野高校の豊丘先

生の読む英文と日本語のチャンポンという変なノートになりました。

またかとお笑いになるかも知れませんが、転校後間もなくの１０月１２日の

ノートの一部をお見せします。日英チャンポンで有名な俳優の「ルー大柴」

の「ツゲザーしょうぜ」「寝耳にウオーター」みたいですね。