１１．０８．２３
加藤先生のネパールの旅
藤本 勇
２３年前、加藤先生が始めての海外旅行でネパールを旅されたときの小冊子を紹介します。
加藤栄一先生は高津高校で奉職中に山岳部の顧問を秋山敏先生のあとを継いでやっていただきました。先生の
奥様が急死され失意の日々を送っておられるのを見て、なんとか先生を元気づけようと思いました。
私の家内も高津高校山岳部の出身で先生のお世話になりました。当時、家内は毎年のように一人でネパールに
出かけてネパールに知人も多くなっていました。家内の案内で先生を引っ張り出してネパールの山を歩かれたら
元気を取り戻されると思いました。
残ったのは前半のものしか残っていません。その記録を今回、皆様方にお見せします。『ネパールの旅 七十四翁
のカルチャ・ショック』と題して山岳部の連中が小冊子を作ってくれました。当時、私はまだ現役で仕事をしていました
ので、年末年始の１０日間くらいしか先生と行動をともに出来ませんでしたが、家内は先生をお連れして約１ヶ月の
ネパールの旅をしてくれました。
小冊子には後半の山歩きは出ていませんが、ポカラからマチャプチャレを仰ぎプーンヒルからカリガンダギ河の
タト・パニに降りて、河を下ってベニ、クスマを経てポカラに出ておられます。先生の足を考えてユックリした山旅
でした。この旅には家内の友人の石田さんが参加されました。彼女のご主人がガンで亡くなられて先生と同様に
失意の底にありました。
先生は、このあとも家内と一緒に世界で一番美しい谷と言われているランタン谷を歩かれ、またお一人で
アルパインツアーに申し込まれてエベレストや世界第二の高峰K2までも見に行かれるようになりました。
そして外国旅行ツアーでヨーロッパへ行かれたとき、ヒコーキの中でアルコールを飲みすぎて通路で寝て
しまって添乗員を困らせた武勇伝もあります。
先生はこのネパールの旅が刺激となって散歩を日課として健康に留意されるようになりました。現在も
横浜の娘さん宅で散歩を続けておられるようです。
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