０５．１１．20

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　高津五期俳句会　合同句集　�T

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　『　　た　か　つ　　　』　発刊

　　　　　　　　　　　　　 毎月このホームページでも発表している　高津五期俳句会　が　はじめての
　　　　　　　　　　　　　合同句集　�T「たかつ」を発刊した。
　　　　　　　　　　　　　　その経緯については、主宰の竹尾嘉文さんが「序」として委細を尽くしている。
　　　　　　　　　　　　　句集では、目次記載の１７人が各５０句をえらび、またそれぞれの「俳句に対する
　　　　　　　　　　　　　考え」も併載した．
　　　　　　　　　　　　　　「序」にも記すとうり、発刊を目前に急逝された　岡　峯根子　さんへの同人からの
　　　　　　　　　　　　追悼の意もこめられている。同人たちは、その後の句会で　故人に　哀悼句を捧げた。
　　　　　　　　　　　「　第５１回高津五期句会」　ここをクリック）　
　　　　　　　　　　　　　　なお、句集の入手については、各　同人　に相談　されたい。
　

　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　序

　　　　　　「俳句って」から始まった五期俳句。平成十三年八月六

　　　　　　　　　　　　　日のことです。岡峯根子さん、久貝貞子さんの呼び掛け

　　　　　　で、本当に齧ったばかりの人、何も知らない人をまじえて

　　　　　　　　　　　　　八名が集まりました。取り敢えず、五七五に文字を書いて

　　　　　　みましょう。という私の言葉に皆さんがまとめて下さった

　　　　　　　　　　　　　のが俳句のはじまりです。それから五十回、回を重ねるう

　　　　　　ちに集まって下さる人も増え、毎回賑やかに同期会をさせ

　　　　　　て頂いてます。

　　　　　　　　　　　　　人は千年も万年も生きることは出来ません。それだった

　　　　　　　　　　　　　ら、与えられている人生をより楽しく生きたいものです。

　　　　　　その楽しみの一つに俳句という身近なものがありました。

　　　　　　自然に眼をむけ、心をそれに預けることで安らぎを得るこ

　　　　　　　　　　　　　とが出来ると思っています。沢山の人が集まって下さり本

　　　　　　　　　　　　　当に有難いことだと感謝してます。

　　　　　　　　　　　　　そこで、五十回の句会を記念して合同句集を作りました。

　　　　　　皆さんの俳句に対する考えも同時に載せてあります。どう

　　　　　　ぞご覧下さい。

　　　　　　　　　　　　　　　ただ、上梓を間近に岡峯根子さんが死去されました。

　　　　　　一番楽しみにしておられた人が、その完成を見ずに逝かれ

　　　　　　たのはご当人にとって本当に残念なことだっただろうと思

　　　　　　います。

　　　　　　　　　　　　　爽やかに友楽しませ喜べる　峯根子さんは心配りの細

　　　　　　　　　　　　　やかな優しい人でした。句会が今日まで続けてこられたの

　　　　　　　　　　　　　は、彼女のこのような人柄に皆さんが安らぎを感じられた

　　　　　　　　　　　　　からではないでしょうか。

　　　　　　　　　　　　　ご葬儀の折に、この句集に出ている彼女の句五十句を打

　　　　　　　　　　　　　ち出し展示させて頂きましたところ、ある方からこれ頂戴

　　　　　　　　　　　　　出来ませんかとのお言葉がありました。俳句をなさってい

　　　　　　るのですか、とお尋ねしたところ、いいえ、ただこの句には

　　　　　　　　　　　　　心が籠もっているとのことでした。私も同感です。人を

　　　　　　　　　　　　　感動させることが出来る句、まさしく彼女の句と思います。

　　　　　　　　　　　　　　彼女は高校時代は勉強一筋でお友達付き合いもあまり

　　　　　　　　　　　　　無かったと記憶しております。しかし、俳句を通して彼女

　　　　　　　　　　　　　の学生時代の家庭環境とかを垣間見ることも出来ました。

　　　　　　　　　　　　この句集を通じて彼女のお人柄を偲んで頂けたら幸せです。

平成十七年十一月

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　竹尾　嘉文

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　目　　次

　　　　　　　　酒呑童子　　　　　浅香さとみ

　　　　　　　　縁涼し　　　　　　飯田　昭子

　　　　　　　　　　　　　　　　雛まつり　　　　　今井由紀子

　　　　　　　春　暁　　　　　　　上島　晃子

　　　　　　　　　　　　　　　　桜　貝　　　　　　　岡　峯根子

　　　　　　　　　　　　　　　　一輪車　　　　　　岡村　博子

　　　　　　　　　　　　　　　　遠青嶺　　　　　　小田　一栄

　　　　　　　　　　　　　　　　花びら餅　　　　　久貝　貞子

　　　　　　　　　　　　　　　　　葉ざくら　　　　　塩田　亘子

　　　　　　　　　　　　　　　　惜　春　　　　　　　高市　敏子

　　　　　　　　　　　　　　　　未知なるものへ　　竹尾　嘉文

　　　　　　　　　　　　　　　　粕　汁　　　　　　　西本　俊子

　　　　　　　　　　　　　　　　　雪解水　　　　　　長谷聖一郎

　　　　　　　　しだれ梅　　　　　平林　友一

　　　　　　　　　　　　　　　　　旅さまざま　　　　松浦　武子

　　　　　　　　　　　　　　　　　奈良の都　　　　　村島　榮三

　　　　　　　　夫の大きさ　　　　和田冨美子

　　　　　　　　　　　　　　　　題字　　久貝貞子