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『こんな歳から大正琴を始めるなんて無理だよ。やめといたら…』と、同期生に言われました。

でも、私は五年位まえからずっとやりたいと思っていました。

やっと機会が巡ってきたのです。

やるにはいい場所・いい先生・いいお友達が揃わねばやれません。

今年四月から三年目に入りました。

今、テキスト初級�Uをやっております。

今の練習曲は、大好きな「世界は二人のために」です。

この曲は、テンポも良く身も心もリズムに乗ってウキウキと練習しています。

今までいろいろなお稽古事に挑戦しましたけど、こんなに一生懸命にはまったものはありません。

大正琴と出会えたことを本当にうれしく思っております。

指も使うので認知症の予防にもなるらしいし、高齢者にはぴったりの楽器ではないかと思います。

でも、こうしてお琴を楽しめるのも健康だからこそ出来ることです。

私が十年以上続けているものにNHKのラジオ体操があります。

朝六時半にパッと目が覚めます。

小学生のころ学校の広い運動場で整列してラジオ体操をやった時のことが瞼に浮かびます。

その運動場のぐるりには桜の木があって、桜の花びらの中で体操したこと。

その時にいらっしゃった先生方の顔など思い出しながら胸キュンしながら体操をやっているのです。

ところで、私は今も現役で仕事をしております。今年で２７年目になります。

私のために主人が造ってくれた店舗で化粧品販売をしております。

友達に『こんな歳になってまだ働いているなんて、』と言われました。

でもある人からは『一国一城の主じゃないの。元気でいる限り続けなさいね』

と言われ単純な私は、ひそかに喜んでいるのです。

“お客様は神様です”の言葉を心にきざみ、その素敵な神様達と旅行観劇・カラオケと週2回の定休日を有効に使って、時には臨時休業などもして、残り少ない日々を充実したものにして楽しんでおります。

大正琴は健康である限り続けていきます。

もう少し時の流れがゆるかやでありますように…