昨年亡くなられた加藤先生の娘さんが主宰されている劇団PAOの公演案内が来ましたので、紹介します。名古屋公演です。
またこれを機会に昨年同様PAOエンジェルサポートをお志があればお願いします。(http://www.paocompany.com/}



解説　おもいこみはこわい！

色眼鏡でものを見ないようにしたいと常々思っているのに、気がついてみると、何も知らないのにどこで仕入れてきた先入観なのか、食わず嫌いになってしまっていることがある。人に対しても、物や食べ物、音楽、演劇、文学などに関しても・・…。ヘルマン・ヘッセについてがまざにそうで、今回の作品はヘッセの『ヴァンデルング〜さすらいの記〜』(尾崎喜八訳)から想を得て書き始めたのだが、私は長年ヘルマン・ヘッセを、甘ったるい青春小説を書く作家だと思い込んでいた。しかしそれはとてつもない間違いだった。昨年九十七歳で父が他界した。生前、父からは、たくざんの正(プラス)の言葉をもらったのだが、父が遺していった負(マイナス)の言葉もたくさんあり、そんな言葉に押し潰ざれそうになっていた時、ヘッセの数々の言葉が私を救ってくれた。

作品内容
ヘルマン・ヘッセの『ヴァンデルング〜さすらいの記〜』(尾崎喜八訳)からイメージを広げ、同じく、ヘッセの『夢』という詩の中の《不可解な課題への最後の一歩》という一文に触発ざれて創作した舞台です。道化師のような滑稽な二人の旅人のちょっとおかしな対話を通して、《自分たちは一体、前に進んでいるのか…?後に向かっているのか…?》ユーモラス、かつ、可笑しいほどの真面目ざで話が展開していきます。

今回の公演は、これまでにない笑いへの挑戦です！ぜひ見ていただきたいです！