草花に水やる陽ざし二月尽　　　　　塩田亘子
氷雨ふる中を小さな山登る　　　　　松浦武子
屋根の雪鱗模様の三センチ　　　　　今井由紀子
よく食べてよく笑ふ孫冬うらら　　　浅香さとみ
そびえ立つ高層ビルや春がすみ　　　塩田亘子
　じい　ばあ
爺と婆だけと小さな雛の菓子　　　　浅香さとみ
　　　　　　　　　　　　　　　さ
乙女らのコーラス爽やか早春賦　　　久貝貞子
待ちわびし幼き頃の雛の月　　　　　今井由紀子
早暁の目覚めの窓や雪あかり　　　　塩田亘子
　
気象条件の変化が激しくて句創りが難しい、あまりいい句ができにくい。暖かくなったら皆出掛けてよい句が出来ます様に！。

五期俳句会第百五十一回　三月三日
　今日はお雛祭りである、と言っても、もう飾るような子供がいるわけでもないので雛の句は二句のみ。取りあえづ五人揃ったのでお習字の新人二人が帰ったあと始める。嬉しいのは蔵本さんが、桜餅と鶯餅を持って来て呉れたこと。

水仙に囲まる地蔵丸き顔　　　　　　今井由紀子
梅の園満開もありちらほらも　　　　松浦武子
さざんかの赤が際立つ寺の庭　　　　塩田亘子
干支石鹸おろしてつかふ二月尽　　　浅香さとみ
　　　　　　　　はなほ
猫やなぎ花穂銀色ふんわりと　　　　松浦武子
大雪やなかば嬉しき戸惑いや　　　　塩田亘子
降り積もり白く覆われ紅椿　　　　　今井由紀子
しっとりと雨ではじまる弥生かな　　浅香さとみ
　　　　　　　　　　　　　　からし
ほろ苦さ好み菜の花辛子和え　　　　松浦武子