毎日暑すぎて、何処かへ出掛ける気になれない。俳句はやっぱり俳諧と言う位だから、旅に出るのが作句の元だけど、この気温では、ジムのプールへ行くのが一番の楽しみ。往復の道での観察を元に頑張ってます。　
庭石のぬるりと蜥蜴立ち止まり　　今井由紀子 炎天下影を縮めて歩きをり　　　　浅香さとみ 朝刊の届く頃かな蝉合唱　　　　　久貝貞子 まつり過ぎ宮鎮まりて宵の風　　　塩田亘子 茄子と海老どちら主客の旨煮かな　今井由紀子 垣の側鉢植えトマト大きな実　　　松浦武子
とかげ
大暑かなロイヤルベビー誕生す　　浅香さとみ 骨切の匠の技や鱧美味し　　　　　松浦武子 山鉾の雅や稚児の白き顔　　　　　塩田亘子
今は亡き父母思ひ出す盆参り　　　久貝貞子 雲重く大暑の午後の気だるさや　　塩田亘子 樹林帯風も緑に染まるかに　　　　松浦武子 端居して煩悩尽きぬ夕茜　　　　　今井由紀子 朝蝉や今日の予定を反復す　　　　浅香さとみ 明易の目覚めに映ゆる白障子　　　塩田亘子 熱帯夜月もどんより赤き顔　　　　塩田亘子 会の前時間涼しくカラオケで　　　久貝貞子 月見草咲いて夕べのやさしさや　　今井由紀子 街路樹を占拠し蝉のかまびすし　　松浦武子
五期俳句会　第百四十四回　八月五日 　今回は飯田さんの投句は無かったものの、今井さんを迎え久し振りに五名揃う。しかしこう暑くては、何処かへ出かけるのもおっくうで、以前のことを思い出して創ったり、近くを歩いたりと、なかなかいい俳句は出来ない。