「思ひ草」とはナンバンキセルと言う、稲科の植物根に寄生する花？です。写真をご覧になりたい方は、検索されると、幾つか出て来ます。興味のある方はどうぞ！

鰯雲空の半分占めてをり　　　　　浅香さとみ
山麓に未だ色浅き赤とんぼ　　　　　松浦武子

思ひ草見たさに登る葛城山　　　　　松浦武子
あかね燃ゆ夕陽ヶ丘に秋の草　　　　塩田亘子
甘藷の蔓まで食べし遠き日よ　　　浅香さとみ
吾亦紅控えめな名に惹かれけり　　　松浦武子
五重の塔古代を繋ぐ寺は秋　　　　　塩田亘子
こほろぎの声風呂で聞く至福かな　　久貝貞子
似顔絵の爺婆若し敬老日　　　　　浅香さとみ
秋一と日書家の個展を楽しめり　　　久貝貞子
稲妻や遠く光りて美しく　　　　　　松浦武子
楚々として凛と咲きたる桔梗かな　　塩田亘子
マンションの小さき庭にも虫すだく　松浦武子
池の面にうつる秋雲ゆらす鯉　　　　久貝貞子

五期俳句会第百三十四回　十月一日
　
　今月は飯田さんが脚を痛め、無理をすると長引くとかでお休み。
四名と淋しい会になりましたが、お喋りのほうは皆達者で結構賑やかな会となりました。