０９．０８．０２

泥んこ遊び

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　藤本　勇

 梅雨明けの待たれる今日このごろです。

 庭の草は雨と太陽でドンドンたくましくなり、今朝めずらしく早起きしたオクサンが“草をひこう”といいだした。

 朝食後、長袖、長ズボン、長靴の完全装備（蚊対策）で庭におりたち、風呂の給湯をおおせつかる。

 ５分もするとバラバラと大粒の雨が降り出した。

“ワァーこらあかんわ。中止！中止！”といっても“なにいうてんのん。もうシャツもズボンも濡れたんやから、

いっしょや。がんばろう！！”とゲキととばされイヤイヤ従う。

  雨はドンドン激しくなり、雷もゴロゴロピカピカ。まるで庭はプールのようになってきた。

オクサンは“雨雨ふれふれ　母さんが〜〜”と唄いながら、とってもご機嫌よく草を引いている。まるで泥んこ

遊び状態。

“涼しいし、ここまで濡れたら快感〜”と僕には理解不可能。

  １時間半後、すべての草はきれいに引かれたが二人ともズブぬれ。

“さぁー暖かい風呂にとびこもう”とオクサンが言ったとたんに、僕は“風呂の栓はしたけどスイッチは押したかな？”

と不安になってきた。

“バカモノー”と一喝され、おそるおそる風呂場に行くと、やっぱりスイッチは入っていなかった。

“ごめん。ごめん。もうちょっと待ってね”と言いつつ後片付けをする。

５分後二人で暖かい湯にとびこみ　ほっとする。

風呂上りのオクサンは庭を眺めながめて“アー　きれいになった。やっぱり何でもやろうと思ったらやらなあかんわ”と

大満足のご様子。うちのオクサンはやっぱりちょっと変っていると思う。

  でもランチにはきっとビールをつけてくれるでしょう。

  確かに彼女の言う通り大雨の中の草ヌキも快適かも？