08.07.28

暑中お見舞い申し上げます

藤本　勇

      6月始めにとれた我が家の加賀白梅１３キロと和歌山産の南高梅１キロをMITＳUKOは塩と赤しそだけで漬けた。 

     梅雨明けを待って今年の土用干しが始まった。

      カメの中で熟成された梅は見事な赤紫色に染まり香りも上々。

        脚立２本の間に物干し竿を渡して大ざるをのせ、仕事が始まる。庭中に梅の香りが漂う。暑いけれども、

    なんともいえないいい気分。

      流れる汗をぬぐいながら１日に３，４回クルクルと裏返す様は、まるでタコ焼き屋のおかみさんのようだ。

          一汗かいてはシャワーを浴びビールをグッとやって廊下で昼寝。

まことに結構なタコ焼き屋だ。皮は柔らかくふっくらと干しあがり、彼女は上キゲン。

娘のムコの宏君が毎日のお弁当の梅のおかげで食中毒にもならず元気で働ける、と喜んでくれたとか。

              単純なヨメサンは、これがうれしかったらしく、来年もまたいっぱい漬けるぞー、との事。

梅はカメの中で静かに出番を待っている。

暑くても元気でクルクルできるのは幸せなことだ。

                                この３日間でヨメサンはこんがり陽に焼けてしまったが、まもなく孫達とのプール遊びで、

もっと焼けることでしょう。