06.07.15

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　甲子園への夢に燃えた三年間
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　〜　　　わ　が　青　春　　〜

                                                                                        千葉　宣嗣

　先日、高津五期の欄に、額田兄の父上の事が書かれてあり、懐かしく便り致しました。

些細な事ながら、先ず三期、粟井先輩の事を粟井投手と書かれて有りましたが、彼は捕手
でした。甲子園出場時は二年生にて轟捕手の控えでした。

                          

           昭和24年度夏、大阪大会に優勝し甲子園出場当時の懐かしい全国大会組合せ表

　私は入学早々、一塁手に抜擢されましたが、優勝した翌年ゆえに部員も多く、練習時各野手には、二、三
人ずつ居て、ノックを受:け全で一塁に投球されますが最後に新米の一塁手の私がノックを受ける頃には、
ばてていて、粟井捕手にまともな返球が出来ず良く怒鳴られました。練習後は無駄ロも叩かず即帰宅、
勉学に励まれて神戸大に進まれ、関西六大学にて名捕手として活躍されておられました。
　　額田兄の親父さんは確か私共の夏の大阪予選が初じまるとよく試合の応援に来て頂いていた記憶が
あります。

チョビ髭を生やして居られて、同じく同級の渡邊武兄の親父さんも髭があり学校の役員をして居られた
のか、良く応援に駆けつけて頂きました。お二人が良く似て居られ姿がダブリます。

　三年生、最後の夏、準々決勝にて今宮高校に7-4にて敗退、私個人は8回最後のバッターボックスに
スリーランホーマーを放って高校野球は終わりました。唯々、甲子園への夢が消え涙、涙のベンチ内でした。

　後、先のお二人や前田要校長、監督、諸先輩、野球部員等約二十数人程が当時の戎橋筋に有った
蓬莱食堂へ行き打ち上げをして貰い、未だめそめそしていた私に先輩が"良くやった飲め"と
言われて、役員、校長が居られる前でやけくそでビールを注がれるままにがぶがぶと飲んだ事を
思い出します。

　振り返りますと私の高津校野球部の三年間は甲子園への夢を持たせて頂き幸でした

入学早々の春の近畿大会、大阪予選は優勝戦まで進み高槻高校には敗れましたが、良い経験を
させて貰い、その夏は甲子園経験組の三年生、三人を頭に良く戦い、準々決勝に優勝した
泉大津高の堀川投手が打てず5・2で敗退しました。

昭和26年、夏の大阪大会は三年生2人と私共二年生7人のチームが主で春の選抜甲子園に出場し
優勝候補の筆頭だった扇町商業高、横山投手と準々決勝で死闘、1-0にて勝利した時は
正直、甲子園を夢みました。

　昭和24年、高津高が優勝した時、同じく準々決勝にて春の選抜甲子園に出場していた
優勝候補の網投手を擁する大鉄高を1・0にて勝って居たからです。

併し、天敵とも言うべき浪商高に準決勝を2・7で敗れ優勝校は都島工業高でした。
都島工高とは練習試合にて4-0と勝利していただけに残念でした。

取り留めも無く綴りましたがご容赦下さい。最後に私共の三年時の勇姿?を写した写真を送ります。
七人の内、四人(勝本、河島、西原、大杉)が故人になりました。

　　　　　　　　　　　平成18年6月18日(寂しい父の日)

　       　　　左上から岡田投手、西原一塁、千葉中外、荒山二塁、大杉遊撃、酒井一年、北浦一年、河島捕手
　
　　　　　　　左下から勝本三塁、西沢二年、村田一年、木元一年、奥野二年、田口二年


       昨平成17年夏、大阪予選に高津校の後輩達は頑張り、5回戦まで行きました。
今年はどこまでゆけるでしょうか。応援してやって下さい