ブロードバンドの時代がやって来ました

　永年、アナログ回線を使ってネット社会に入っていた。画像のダウンロードに時間がかかってイライラして、遂にホームページを見るのを断念したものだ。女房には電話が使えないと苦情を言われるし、立ち上げたホームページの維持管理をせねばならないので、深夜１１時から翌朝８時までの「テレホーダイ」を使っている。
　家の前の電柱にケーブルテレビ会社の回線が敷設され、思い切ってケーブルテレビの回線を使用しようと計画した時期もあった。しかし、これはよく調べてみるとインターネット電話が出来ないのであきらめた。私の加入しているプロバイダーでADSL接続が始まっていたので申し込みをしたが、７月中旬まで待つこととなった。しかし、下記の新聞記事を読んで早速、申し込んでいたプロバイダをキャンセルして、ヤフーＢＢに乗り換えた。

　６月１９日の朝日新聞の朝刊の経済欄をみて驚いた。
ヤフー　強気の参戦

　高速・大容量のブロードバンド通信の主役を担うと期待されているＤＳＬサービスで、インターネット検索サービス最大手のヤフーは１９日、既存業者の半額で、高速サービスを始めると発表した。ＮＴＴ東西が短期間で一強になっている中での強力なライバル出現。競争の激化で、サービス合戦が加速し、米国などに比べて低かった普及率も一気に加速する気配だ。

毎秒８メガ、月２２８０円。ＮＴＴのほぼ半額。

　ヤフー新サービスは「ヤフーＢＢ」（ＢＢはブロードバンドの略）の名称。２０日からヤフーのホームページで加入を受付８月１日から全国で商用化を目指す。
　ＤＳＬの高速インターネット接続を前提に、ニュース、スポーツや音楽、映画、アニメーションなどの娯楽番組を配信する専用サイトを立ち上げる。従来の検索サイトとは異なり、動画情報が中心だ。
　通信料金は使い放題の定額制でＤＳＬ料金９９０円と接続業者（サービスプロバイダー）への支払い１２９０円と合わせ２２８０円に設定。ＮＴＴ東日本、西日本の主力商品「フレッツＡＳＤＬ」は、ＤＳＬ料金４０５０円（７月から３８００円）とプロバイダへの支払い（８００〜２２００円）の合計で月額５０００円前後に達するから、このほぼ半分の低料金だ。
また、ＮＴＴ東西やＤＳＬベンチャー企業が提供するＤＳＬは最大毎秒１．５メガビット前後なのに対し、ヤフーＢＢではこの５倍の最大毎秒８メガビットを実現するという。

「ＮＴＴ独占」に”風穴”

　ＤＳＬ市場は、ＮＴＴ東西が本格参入した昨年１２月以降、急ピッチで利用者が増え、５月末現在の国内利用者数は１７万８千人と半年前の３０倍近くに拡大した。ただ、既存のＤＳＬ事業者のなかには、ベンチャーの東京めたりっく通信が経営危機に陥るなど、「優勝劣敗」も鮮明になっている。
　同市場では、ＮＴＴが、昨年末にＤＳＬに参入するや、瞬く間にシェア５割以上をさらった。
　資本力もあり知名度も高いＮＴＴが「ひとり勝ち」の色彩を強める市場では、今後、価格やサービスをめぐる競争が進まず、市場の成長を鈍らせる恐れも出ていた。しかし、全国に２０００万人とされている利用者を持ち、活用者への知名度ではＮＴＴに勝るとも劣らないヤフーの参入で様相は変わりそうだ。
　しかも、ヤフーが掲げた料金設定は、現在の水準を大きく下回る。ＮＴＴ東西などが、もう一段の値下げに踏み切るのは必至の状勢になってきた。

注
ＤＳＬ（デジタル加入者線）
通常の電話線を用いて高速でインターネット接続を可能にするもので、利用者がデータを送る（上り方向）場合よりも取り込む（下り方向）時の速度が速い非対称デジタル加入者線（ＡＤＳＬ）が一般的に普及している。政府が今春決めた「ｅ−Ｊａｐａｎ重点計画」では２００５年度までに４０００万世帯が高速ネットに常時接続ができることを目標としているのが、ＤＳＬはその主役になるとみられる。

ダウンロードの通信速度
　　　アナログ　　　　　　　33.6キロバイト (1)
　　　ISDN 　　　　　　　　　64キロバイト 　(1.9倍)
　　　ISDL 　　　　　　　　1500キロバイト　(44.6倍)
　 　ケーブルテレビ　 　1500キロバイト　(44.6倍)
　 　ヤフーBB　　　　 　 8000キロバイト　(238倍)

ヤフーはサービスエリア以外に在住しているユーザーでも「予約」として、先着１００万人の工事費は無料。

[Ｙａｈｏｏ！ＢＢ]
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[ソフトバンク]
http://www.softbank.co.jp/index1.htm