２００２．１２．２１．

　　　　　　　　竹尾宗匠のこと　　　　　　　　長谷　聖一郎

　本２１日の朝日新聞の土曜版（ｂｅ−ｅ）を読みましたか？
　Ｐ5のアウトドア投稿欄に、竹尾宗匠の名前入りの記事が掲載されています。
　「河内野」という結社が、伝統ある、なかなかの規模である事もよくわかりましたが、
　病身の投稿者の「俳句は、病める人の心を癒すアウトドアでもある」との言葉には
　心打たれるものがあります。
　
　竹尾さんが、俳句を通じてそんな風に社会に貢献されていることに、素晴らしい事だと
　感服しています。

憂いもかすむ山野の句会　

　吟行、というのがある。句を作るべく、野外に出かける。季節を詠み、心をうたう。

　河内野（主宰・山下美典）は、今年、３５周年記念大会を開いた。八尾市を中心に全国に傘下約百の句会がある。

　句誌「河内野」の編集人竹尾嘉文さん（６７）は、「俳句は詠む人の人生がそのまま表れてくることが少なくありません。しかし、悩みをもつ人もそれを発散させるため、意外に明るい句が多いのです」と語る。

　俳句は、閉じられた心の扉を開け、自然から大いなるエネルギーを吸収するアウトドアでもある。