真っ赤なプジョー　　　　　　　　　　安藤　義信

その昔、　　『　緑の中を　走り抜けてく　真っ赤な　ポルシェ　・・・』　で始まる、山口百恵の歌があった。昨日僕が運転したのは、『真っ赤な　プジョー・・・』
炎天下の昼過ぎ、横浜から鎌倉までの２０キロを、２時間半かけて、ゆっくり駈け抜けた。

僕の車は二輪で、２１段変速。
そう、僕が入手したのは台湾製の真っ赤な自転車でした。
今は日本製の自転車はほとんど無くなっていました。

この春から、膝に痛みを覚えるようになり、時折、歩行に困難を来たすこととなった。
徒歩旅行を楽しみにしている僕には大問題で、早速、スポーツジムに通って筋力トレーニングや水泳に励んでいるが、どうも室内での運動は鬱陶しい。

そんな折、横浜の東急ハンズで昨日まで自転車の特売をしている事を娘に教えられ、家内もそれは新聞の折込広告で見たという。
早速、娘と二人で横浜へ出掛け、大枚５万円を出して衝動買いしてしまった。娘も２万円負担してくれることになった。彼女もこの頃体型を気にしている。

３００円で自宅まで配送してくれるとの事だったが、僕は早く車に乗りたくて、そのまま鎌倉まで持って帰ることにした。

横浜西口から平沼橋を越えて国道１号線を保土ヶ谷に出、箱根駅伝で有名になった権太坂を登った。変速ギアの付いた自転車に乗るのは初めてで、僕は恐々ペダルを踏んだ。
歩道の一部が自転車用になっていたが、道幅が狭く、かえって危険であった。日本の道路も早く歩行者や自転車に配慮した道になってくれないかとあらためて思った。

舞岡公園、港南台と横浜の町は山が多く、さすがに何度も自転車を降りて押して歩いた。
途中、上の娘や長谷君の家のそばを通った。そのうちに自転車で遊びに来ようと思った。

夕方、そのまま外出していた娘も歸って来て、さっそくライトを灯して乗り心地を試していた。
どうか、この自転車が二人の健康に役立ちますように・・・。
今朝はさすがに、身体全体に疲れが残り、お尻が痛い。