高村君からの便り

２００１．０９．０７．

安藤義信様

31日帰国ののち貴信を拝見しました。
大塚さんのＣＤを受け取っていただいた由、よろしく保管願います。
20日には海津におられたとのことですが、またもや谷川での素っ裸の水浴び！　
小生は温泉、風呂好きといわれますがこれは無重力に近い状態での生（または性？）を実感する
のがなんとも快適の故です。
されば学兄の河童志向にもどこかで共通するものがあるのかなと愚考いたします。

あの日、わたしとかみさんは11号接近で前夜に関空の近くまで行き朝の発進は土砂降りのなかでした。
10機ほどの待機で5分余りごとに水しぶきあげながらし離陸しました。
つまり台風より早い速度で北へ飛べばそこは青空でした。
そのうち地球からの脱出ということになるとこんな風景になるのかな、とあほうなことをおもいました。

以後ウイーンでは、目抜きのステファン寺院通りのペンション、ザルツブルグでは駅前の宿で
それぞれ4〜5泊、そのあいだにブダベストに一日ツアーで往復という気ままな手作りの旅でした。
本当はチロルのグロッスグロックナー山あたりを少し歩きたかったのですが、
もっと手前のツエルアムゼーなる湖岸に近い、冬はスキー場になる山に上がり、
一時間ほど霧のなかの尾根歩きをしただけです。
あとは格好つけてザルツブルグの歌劇やウイーンのワルツフェスチバルをお上りさんです。
しかしどことも全く観光地化が進むご時世、かってアルトハイデルベルクの学生街をぞろぞろ
観光客が歩いてるのに驚きましたが、ザルツブルグもたった5年ばかりのあいだに、
食べ物チェーン店、観光みやげ屋が増えて、季節外れに近い季節でも通りはひとで大賑わいでした。

それでも帰国直後の9月3〜5日は大阪府立大で農業環境についての院講義をしどろもどろながら
ようやく終了して、今ほっとしているところです。
小林さんからわれわれのクラスの記念写真、先生方の写真が送られてきました。
世話役の皆さんに感謝しつつまたの再会の日を期待しています。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　高村泰雄