０４．１１．０５

　　　　　　　　　紅葉の大山と足立美術館の旅

　　　　　　　　　　　　　　　Ｄ組クラス会

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　近藤　千栄子（クラス会幹事）

　二年に一度のクラス会は、近郊の日帰りや、都心での食事会が主で

したが、今年、小早川先生が喜寿を迎えられ、生徒が古稀と、共に

おめでたい節目の年に当ることを記念して、クラス会初の一泊旅行を

考えました。７月上旬から計画し、幹事と旅行社との交渉を繰り返

し、１０月２８日〜２９日の大山一泊旅行を決定しました。

　　　出発前日の夕刊に「大山に初冠雪、遅れていた紅葉も見頃」との記事

　　　　を見つけ、まるで子供の頃の遠足前夜のような気分でした。

　久々の快晴となった２８日午前８時４０分、梅田の集合場所には

早くから参加者が集まり総勢１３名ではありますが、一人の欠席もな

く、貸切サロンバスで定刻９時に出発。工事中の阪神高速を変更して

目的地に向かいました。水入らずの貸切バスと云うことで、出発時点

からクラス会が始まったようなものでした。

　途中、蒜山となだらかな緑の高原を目の前に見乍らの昼食をとり、

大山寺へ。晴天に恵まれて大山は圧倒的な姿を見せ、ブナの森の深い

黄色が美しい。ナナカマドの赤がもうひとつ冴えないのは今年の異常

気象のせいでしょうか。　　　

バスを降りて

先ず大山寺

本堂へ、更

に大神山神

社奥宮へ。

日本一長

い自然石

の参道、苔むす急な石段もあるが、清清しい木漏れ日を全

身に受け、先生の足許をみんなで気遣いながら、無事参詣

を終え、心地よい疲労感の中、バスに戻りホテルへ向かいま

した。

　 大山レークホテルは、絵のような紅葉の中、大山北壁を

望む大野池のほとりにあって、あたかも外国の山荘を思わ

せるしょうしゃなたたずまいに全員満足顔。大型ホテルを

避け、敢えて小じんまりしたホテルを選んだのは大成功

でした。

　フランス料理フルコースの夕食を堪能した後、全員が

先生の部屋になだれ込みました。高校生にもどったオバサン

達の顔は生気（？）にあふれ、昔話に花が咲き、あっと

云う間の一時間半。大浴場の温泉でゆったり一日の疲れ

を癒し、各々部屋に散りました。

　　翌２９日、まぶしい程の朝日を浴びて朝食の後、ホテルの

　　庭をしばし散策、９時チェックアウトし、安来市の足立美

　　術館へ向かいました。

横山大観はじめ近代日本画壇の巨匠たちの作品、又河井

寛次郎、北大路魯山人の陶芸作品をも鑑賞し、日本一を誇る名庭

園を前にしてゆっくり昼食をとって帰路につきました。

　途中、バスの車窓から伯耆富士が鮮やかな姿を見せた時ウォーッ

という声が上がりました。

　やたら観光を欲張ることなく、２ケ所に絞ったゆったりした小旅

行は大好評で幹事一同ホット肩の荷が下りた思いでした。

　度重なる台風による水害や新潟県中越地震で日本のあちこちで沢山

の人々がその大きな被害に打ちひしがれている中、幸せなことに私達

は、この二日間を存分に楽しめたことを感謝し、又、次の再会を約し

て解散しました。

　　　　左から大和伊沙子、小田一栄、木藤朝子、小早川（駒井）先生

　　　　山添貞子、打田久惠、畑間政子、近藤千栄子、金山博子

　　　　小豆澤愛美子、鷲津正子、山田ツヤ子、山本久美子

　　　　　（いずれも敬称　略）