０４．０９．２３
「自分たちの街は自分たちで守る」
山本 健太郎
山本 健太郎 様
各地の新聞をサーフイン検索していたら（http://www.yomi21.co.jp/sinbun.htm）『大阪新聞』に下記の記事をみつけました。
山本さんが自治会活動をしていらっしゃるのは前から知っていましたが、偶然のように当ってびっくりしました。同期にも、さまざまな地域活動をしている人も多いとおもいます。
この記事をホームページにのせてもいいでしょうか。このところ投稿息切れということもあって。
野 田
ご連絡頂きました新聞記事ですが昨日９月２１日『産経新聞』夕刊と『大阪新聞』が（写真入り）取
り上げましたが、８月３１日の『産経』朝刊に一部報道され、『大阪日日新聞』朝刊には大きく掲載
されました。
なんだか最初に考えていたより大袈裟になり少々肩の荷が重い感がします。
しかし地域の皆さん方や関係各機関の大きなご協力を頂きましたので、今後「安心出来る街」づくりに
邁進したいと思います。
お陰様で各方面より大きな反響があり我々も多少戸惑いを隠せませんが、一躍有名になりました
東高津地域を良い住環境にしたいと考えます。
山 本
天王寺・東高津地区住民が自衛団組織
「自分たちの街は自分たちで守る」
自分たちの街は自分たちで守れ−。大阪市天王寺区の東高津地区の住民が、
安心して暮らせる街づくりを目指して立ち上がった。ひったくり、車上狙いなど、
地区内で多発する街頭犯罪をいかに減らすか。その切り札として考案したのが、
住民たちの手で夜間パトロールをする「自警団」の結成だった。犯罪ゼロを目指す
住民パワーの一端を取材した。
近鉄上本町駅の北東に位置する東高津地区。１７００世帯が住むこの地区には
住宅や飲食店、ラブホテルなどが混在し、夜でも人通りは多い。８月２７日の夜、
住民や天王寺署員ら約６０人が町内の公園に集まり、自警団の発隊式が開かれた。
結成を呼び掛けた東高津町振興会会長の山本健太郎さん（７０）も式に顔を出し、
これから始まる自警団の活動に胸を躍らせた。「大変なのはこれからだが、住民の
力を結集すればきっとうまくいく」 名付けて「安心のまちづくりパトロール隊」。毎月
第２、第４金曜日の午後９時から約２時間、交代制で出動する約１０人が２班に分か
れ、地区内をパトロールする。当面は天王寺署員も付き添うが、いずれは住民たち
だけで活動する。 「こうした取り組みは必ず犯罪抑止につながる。署を挙げて協力
したい」。西川操署長も自警団の結成を素直に喜ぶ。
パトロール隊結成のきっかけは、今年６月に起きた緊縛強盗事件だった。外国人風
の複数の男が民家の住人を粘着テープで縛り、現金約３５万円を奪って逃げた。
山本さんは「あの事件以降、地区の住人たちが不安を訴える声は日増しに大きく
なった。警察に頼るだけでなく自分たちで何とかしなければ、との思いから立ち上が
った」と言う。
発隊式後のパトロールに参加したのは、２０代から７０代までの男女約30人。もちろん
全員が"素人"だ。おそろいの帽子と反射ベスト、腕章を身につけ、懐中電灯を手
にする。 「さあ行こうか」。私が同行した班の班長、小野吉永さん（４４）の掛け声で
いよいよ出発。１班約１５人が歩道を２列で歩き、見慣れた街をじっくり観察する。
「ここ私の家やで」。参加した主婦の和田和子さん（６４）がうれしそうに話す。署員
２人が付き添ってくれている安心感からか、ついつい世間話も多くなる。駅裏のラブ
ホテル街を抜けて静かな住宅街へ入ると、人影は急にまばらになった。 隊員たちは
パトロール中、ずっと何かをチェックしている。小野さんに尋ねると、「街灯の点検です
よ。ちゃんと照らしていないと意味がないからね」。
しばらく歩くと、神社の前でたむろする少年２人を見掛けた。ミニバイクに座り、
たばこを吸いながら２人で話し込んでいる。天王寺署の井内行男警部補（５４）が
２人に近寄り、声を掛けた。
「こんな暗いところで何してるんや。両親も心配してるやろうし、はよ帰らなあか
んで」
突然の声掛けに戸惑った様子の２人だったが、「はい」と素直に応じ、その場を
去った。「いまどきの子は何をするか分からんし、あんな風に声掛けするのは怖い
よねぇ」。不安そうに話す隊員たちに、井内警部補は説明する。「無理してする必要
はありません。みんなで監視しているという雰囲気さえ伝わればいいんです」
スタート地点の公園に戻り、約１時間に及んだパトロールは終了。「足腰に来たわ」
との感想もあちこちで聞こえる。みんなの労をねぎらう小野さんの表情は、充実感に
満ちていた。「犯罪ゼロを目指し、これからも頑張りましょう」
(2004/9/21)
