０４．０７．１１

　　　　　　　　もう一つの同期会　”暑くて長〜い一日“

　　　　　　　　　　　　　　　　（文の里中学）

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　石　原　靖　造

兎に角暑いですね。一刻だけでも暑さを忘れて頂ければと思い書いて

みました。最後まで流し読みして頂ければ幸いです。

７月７日(水)　午前４時半起床。５時半の電車で羽田へ。羽田発

７：３０　伊丹着　８：３０　空港バスで三宮着９：５０　神戸駅を経て　

１０：３０　目指すモザイク波止場に到着。

この日は文の里中学第一期生の同期会でした。　　　　　　　　　　　　　　　

１２時の豪華遊覧船コンチェルト号乗船までの一時は　“・・・ちゃん”

呼びが飛び交うワイワイガヤガヤ。久し振りに会った幼馴染は、あっと

言う間に遠い昔にタイムスリップしていました。

そんな中、我等が教授殿こと高村泰雄君も顔を出してくれましたが、

相変わらず超多忙で、午後倉敷で講議があるとかで会場を後にされ

ました。箱根の高津東京二八会に参加出来なかった事を残念がっ

ておられ、皆さんに宜しくとの事でした。

さて、フルートの演奏で迎えられ、大きなダイニングルームの開場へ案内

された同期会は、我が高津の同輩　佐藤勉君の名司会で始まりました。

物故者へ黙祷を捧げた後ビールで乾杯、あとは盛り上がりへ一直線です。

ピアノ、フルート演奏もあり、明石大橋手前でユーターンする約二時間の

クルーズでしたが、誰も演奏は聞いていませんし、外の景色など見ていま

せん。

ところが多士済々ですね。音大のピアノ教授だったＭ君、“マイウエイ”、

“想い出のサンフランシスコ”等懐かしの名曲を歌わせたら２０曲はぶっ

続けにこなすＳ君、そこにグランドピアノが控えていたとあっては、お膳立

ては出来たも同然。ぶっつけ本番二人共演の“慕情”は全員が耳を

傾け、万雷の拍手喝采を受けました。これは圧巻でしたね。

２時間はあっという間に過ぎ、午後２時下船―解散。頃合いを見て

失礼するつもりがとんでもない誤算。次なる役者は大阪南でカラオケの

お店を持つＡさん。みんなの足はもうそちらへ向いていました。

３４℃の炎天下でもスーツにネクタイをびしっと決めている前記歌のＳ君、

同じくびしっと決めた洋服屋のＮ君（同君の“洋服屋はこれしか着るもの

が無い”との信念には脱帽）、消防署長上がりのＫ君、建築業社長で

金儲けのうまいＭ君、和菓子屋の女将Ｈさん、昼は診察で参加でき

なかった女医のＯさん。“オレ、オマエ”がこれだけ集まったあとはどうな

るか想像にお任せします。

隠れ煙草にカストリ雑誌の回し読み、ラブレターの代筆、など話題は

他愛なく、然し限りなく懐かしいものでありました。

気が付いたら７時半“そうだ、自分は千葉へ帰らねばならないんだ”。

皆に再会を約し、後ろ髪引かれる思いで関空へ。９：１０発の残り

数席に滑り込みセーフ。１０：２０無事羽田に帰着。

アイル駅までノンストップのモノレールに気を良くしたのも束の間、ダイヤ

の乱れで新橋―上野間はすし詰めの超満員。最終柏駅にたどり着

いた時はもう翌日でした。七夕の星空を見上げる余裕は全く無く、

かくして暑くて長〜い一日は終わりました。

気分は青春でしたが、身体は古来稀なる年なる事うっかり忘れていま

した。こういうタフなスケジュールを組んではいけない事肝に銘じた誰より

も熱くて暑い一日でした。　

「暑さを忘れるどころか余計暑いわ。」

　　　　「どうもすんまへん。お許しを。」　　　　　　　　　　以　　上