山のほうへ回りこむと斜面０４．０５．１２
金 剛 山 は 花 の 山 松浦 武子
大阪府の最高峰金剛山が花の山だと言うと、え？と思う方も居られるのではな
いかしら？でも本当に花の山なんです。ことに今の時期、谷筋を登ると美しい花々
に出会える。
５月５日連休最後の日、何時も良く一緒に山へ登りに行くＯさん(女性です)と
車で出かけた。幸い道も込んでなく９時半頃登山口に着いた。九輪草がお目当て
なのでカトラ谷を登る。林道をはなれ沢沿いの道へはいって間もなく、おおるりの
美しい唄声に迎えられる。水場が近付くあたりから谷側の斜面には淡いピンクの
菊咲き一輪草、足元には猫の目草等々、細い道を分けているところに木が倒れ
ている。入らないようにの印しの様でもあるが道は続いているのでくぐって行く。
が開けそこに未だ咲きかけ
の九輪草を見つけた。
写真を撮る為もうすこし良
く咲いたのはないかと探し
たがすこし早かったみたい。
九 輪 草
元の道に引き返し登るとニリン
ソウの大群落・深山カタバミ・
エンレイソウ・ユキザサなど可憐
な花々がいっぱい。
それからすこし登ったところに左の谷に下りられる様に綱が下げてある。
「こんな事するから皆入り込むねん」と言いながらも綱を伝って下へ下り向こうの
斜面へ登り返す。そこには山
芍薬がある。栽培種の芍薬
より小ぶりで純白可憐、内緒に
して置きたい所だ。
山 芍 薬
「盗掘されんよう気いつけや」と
花に声をかけてもとの道へ戻
る。そこから頂上台地まではす
ぐ。井戸のある方の下の台地
は八重桜が満開、私達のほか
にもう一組の登山者が居ただ
けで静か。丁度１２時お昼とする。
さすがに上の方の台地は人が多い、と言ってもこどもの日にしては静かなもの、
そして金剛さくらも満開。そのあと葛城神社へ、ここも八重桜が満開。１１２５Ｍの
最高所は少し休むと寒い。ダイヤモンドトレールからロープウエイの横の道を下
ろうかと話をきめて歩く。途中三角点ありの表示を見つけ登る。しかし鉄塔があり
余り展望もきかない。ところが、反対側へのくだり道にカタクリの葉がたくさんある
のを見つける、もう終わりだったが「来年花の頃来たいね」と言いながら下った。
ロープウエイの駅近くは園地になっていて植えられた花ではあるが花は多い、
同時に人も多くさけた方が利巧。ロープウエイの横の道は以前は地道だったのが
半分舗装されて山靴ではあまり歩きたくない道になっていた。それでも道端
にはムラサキケマンなどがあり少しは慰められつつくだった。
季節をかえればまだまだいろんな花にであえる山である、一度ゆっくり登って
みてはいかが。
葛城神社の八重桜
