０４．０３．０５

　      野　口　さ　ん　へ　　　　　　　　　　石　原　靖　造

私の借金返済の夢物語に早速ご意見お寄せ下さり有難うござ

いました。一つの考え方として読ませて頂きました。

然し、私は超大国だから国は国民に借金を返さなくてもいい、

又いつでも、そしていくらでも借りていって大丈夫というお説には、

ちょっとついて行けません。矢張り個人であろうと国家であろうと

借金は返さねばならないと思うのです。

国の国債発行額が貯蓄をオーバーした時、海外に頼る事にな

りますが、そう簡単に借りられるとは思えないのです。

国の総体評価が下がり、資金が海外へ逃げるため為替は円安、

金利、物価は上昇、国の経済は混乱・弱体化し、かってのアル

ゼンチンのようにハイパーインフレになる惧れはあると思うのです。

財政危機とか財政再建という言葉は、こうならないためにあるの

ではないでしょうか。

日銀は昨年２０兆円、今年１-２月で既に１０兆円も円高阻止

のためドルを買い支え、このドルでどんどんアメリカ国債を買ってい

るのはご指摘の通りですが、こうして国債を買い支えないと、ア

メリカの金利は上がり、景気が悪化し、日本へのはね返りを恐れ

ているからではないでしょうか。３月２日にＦＲＢグリーンスパン議長

が日本の為替介入にちょっと触れただけで、日本が国債買わなく

なるとの思惑で、アメリカの金利は上がっていましたし株価も下が

りました。

アメリカの双子の赤字問題も、垂れ流しではいつかは行き詰まり

ますので同じ性質の問題だと思うのです。

私も自分の考えた案がうまく行くとは思っていません。ですから夢

物語なのです。然し７００兆円（今年中に７１９兆円）はいずれ

返さねばならないと思うから、他にどんな方法があるか知りたい

のです。

いずれにしましても野口さんも私も目の黒い内に７００兆がどこへ

行き着くか結果を見極められない問題を、大切な高津のＨＰ

使ってやりとりするのはちょっとどうかと思いますし、はたから見たら

滑稽に見えないかと心配です。

この辺でお互いの見解は見解として尊重すると言うことで如何

でしょうか。