０３．０３．０１　　　　　　東南アジア旅行記　　　　　矢野祥太郎

　暮れから先週まで　6週間ほどタイ、ラオスをふらついて来ました、旅行記です。年間１００日ほど旅をしています。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
トンネルが一本もない国のハイウエー

　　タイにもラオスにもトンネルが一本も無い、だが当然国道はある。日本でトンネルを一本も掘らずに静岡県から富山県まで国道を作れるか。答え　作れる。

　但しカーブの連続、また距離は当然四倍五倍に伸びる、また２NDギヤーで登り２NDギヤーでブレーキも必要な急勾配、ともかく労賃が安い国で簡単に道を作る智慧。

車長さんのいるバス(ラオス)

　　乗組員は5名、運転手、前、中、後に乗組員、それと車長兼パーサー　ワンマンバスなどとんでもない話。その車長殿　宗主国であるフランス留学の元エリートだが英語ができない　結果はバスの切符売り兼車長　なぜかラオスではタイに比べれば英語がよく通じる、フランス語ではいい仕事が無いらしい。

長距離バスのトイレ(ラオス)

　　車内にはトイレがない、どうする。立ちしょんのため2時間おきに山陰に停車する。女性は困るか　NO。　ロジン(巾長の巻きスカート)は便利　まきこみ部分を緩めれば何処にしゃがんでもおしりを見られることなく目的をはたせる、ちょうど末広がりスカート着用のベルサイユ宮殿の淑女がおまるさえあればいつでもおしりを見られることなくおしっこできたのと同じ理屈。

バスの窓の外はゴミ箱

　　ごみや空き缶なんでもポイ捨て　ついでにたんもプッツ、驚くのはまだ早い横にお座りの妙齢の淑女がチーン手鼻でござる、天晴れな腕前　鼻離れもよく手にくっつく等はしたない事などされませぬ　黒帯の達人とお見受けいたしました。

早婚の世界

　　山中の国道沿いには多くの山岳民族の部落がある。どこのうちからも戸口に子守かとも思えるハイティーンが子供を抱いている、授乳している少女もいる　そう子育て真っ最中なのである　そこでは中学生はお嫁にいって子作りの年頃なのだ。20歳にもなると立派なおばさんに見える、不思議でなく当然なのだ。

ロケット弾で守られている国道

　　国道の要所要所でパテトラオ兵士がサンダル履きで完全武装しているのに出くわす　目つきが悪い、その横を白人の夫婦が半ズボンで歩いていたりする、なんともちぐはぐな世界　どうなっているのかしら。

整備不良バス

　　大都市間を走る憧れの高速バス　ひた走りに走れるか　NO　途中の部落で停車するたびクラッチが入らない、どうする　当然整備する、床をはがしドライバーとスパナでクラッチ調整、やっと走り出す。次の部落で又エンコ同じことが始まる、そのたびしばらく整備休憩、韓国製の中古車もこれだけ使われてはエンコもするわなあ。ビエンチャンまでに前輪パンクのおまけつき、巨大タイヤも無事交換し目出度し目出度し。左側通行のラオスでは車の構造上韓国中古車の独壇場。右側通行のタイでは日本ですり減らした中古車が巾をきかす。

アヘンの味

　Golden Triangle　と呼ばれるタイ、ラオス、ミャンマーの国境が接する地点、House of Opiumと文字通りアヘン館とのホテルに泊まった。ここまで来たらタバコを吸わないワタクシも一服したくなる、おかみさんに頼んだら案の定NO　当然だわなー、しかしおかみさんは話の分かる人、臭いだけならOKと使い込んだキセルの数本の雁首をはずしてそのうちの1本をこれはまだ臭いが残っていると嗅がせてくれた、なかなかの臭い　タバコほどきつくない　本物が吸いたくなった　がNO、その代わりにアヘンの種をまぶした飴を1個くれた、種には味がない、種を所持することは違法ではないらしい、そういえば昨夜だべったフランス人がケシの粒のようなものをタバコの巻紙について吸ってたなーあれはアヘンの種だったのだ。

カレン族との一夜

　　2泊3日のトレッキング、カレン族の部落に泊めてもらった。実に素朴な生活をしている、夜は何もなし真っ暗な世界、星がびっくりするほどよく見える昔灯火管制下で見たあの世界、明け方は冷える、トイレは自然林の中、時間がゆっくり過ぎていく、ああー別世界。

女子高生とのバイク相乗り

　　ラオスからタイに脱出久しぶりに洗濯しようと袋いっぱいの洗濯物を持ってホテルから出た、近くにいた女子高生に洗濯屋の場所を尋ねた。　知ってるよ　だけど遠いよ歩いてはいけないよ、私のバイクに乗れば連れてってあげるよ！

　誰が運転するの？　無論私よ！　分かった、行こう。　彼女　友達となにやら話す、そして3本の指を出す、どう有意味？３０バーツ欲しい？　とんでもない、3人乗りなら行くよ！この小さな座席にかい？もちろん！よし乗りかかった船だ、行こう。　でも怪我をしてはたまらん。左手は洗濯物の袋。もどうでもいい命が大切、前の少女にしがみつく。頑張った。

英語を話すのを恥ずかしがる、これ日本人だけの特性？

　　タイでもラオスでもものすごく若者にもてた。日本では女性に一度ももてなかった私　今回は何故かもてた。理由は簡単私が彼女達に話しかけた初めての日本人であったかららしい、彼女らは日本に強い関心を持っている、また彼女らはしょっちゅう日本人を見かけるが話をしたことがないらしい、博物館でも街角でもともかく話を打ち切るのに苦労するくらい質問を受けた。ラオスでも同じ、少年僧　彼らはエリート　なんでも知りたい年頃、星を見に行った夜の寺で17，8才の僧１０人ほどに囲まれて2時間程話し込んだ。彼らは貧しいが目が輝いている。

借金取りに追われたらタイに隠れろ。

　ラオスの散髪代100円（タイでは150円）これ本当の話、滞在が長く2回散髪した。どこかの木の下で椅子に腰掛けるあれではありませぬぞ。エアコンの効いた散髪屋の話です。これ我々が大学のときの値段　今では3500円　こーんな日本にだれがしーたー！

　帰国して昼飯500円（１７０バーツ）とんでもないチェンマイでは20バーツでおいしい昼飯食べていた。170バーツの昼飯食べようがない。ともかく1万円札がなかなか減らないこれ本当！