今年も実り多かった講座を修了して

今年も金・土クラスのキリスト教入門講座は、１２名の方々が受講されて、この復活祭で１１名の方が洗礼を受けられることになりました。この講座は、毎年４月にはじめ、３月に終わります。はじめの３ヶ月、自分とはどんな存在なのかを、探ります。「建前の自分」では決して神と対面できないからです。それは参加してくださった皆さんが自分の経験や悩み、疑問を分かち合うことから、素直な自分が生まれてきます。それは感動的な出会いとなります。一挙に旧知のような友人となります。そしてそのような皆さんに、後の半年でイエスのメッセージと教会の意味を伝えました。

今年の講座を終えるときに皆さんの感想をうかがいました。

 

Yさんは６５歳くらいの男性。今も自営でビルメンテの仕事をなさっています。

 

「何もわからないで参加しました。自分をさらけ出さなければならないときは、面食らいました。この１年で聖書を読み、こころの時代のビデオを見、たくさん得ることがありました。姉はガンで余命が無いと宣告されているのですが、信仰の力で元気です。その不思議さを知りたいし、心を病む娘にも救いになると考えこの講座に参加しました。姉がお世話になっている聖公会で洗礼を受けます。」

 

YMさんは若奥さんで、ご自身も旅行会社に勤めています。高校時代一人で決めてオセアニアに留学。今回はただ一人洗礼は受けられませんでした。

 

「この時間は毎週楽しいひと時でした。皆さんと共に洗礼を受けたい気もあり、悩みましたが、夫がもう少しその気になってくれるようにわたしも努力したいので、これがスタートと思っています。是非今後もつながりを持たせてください。」

 

Sさんは,素敵な大学生の娘さん息子さんをお持ちのお母さんです。

 

「ミッションで学びましたので、イエスも神様も親しい存在でした。でもイエス様はだれなのと自分の頭の仲では、霧にかかったような感じだったのです。この講座でイエス様の霧がすっかり晴れました。洗礼を受けられることを家族も喜んでいます。」

 

Nさんは、講座２年目の主婦で、４年生の元気な息子を持っています。

 

「はじめの一年は、宗教自体に懐疑的で斜めに見ていました。２年目の今年は、自分のものとして正面から受けました。受講生同士の分かち合いが自分を変えました。このような機会は滅多にあるものではありません。」

 

Hさんは４０歳前後、技術系出身ですが、今は脱サラをして、陶芸に生きておられます。４歳の男の子のお父さんです。

 

「茅ヶ崎図書館によく出入りしていて、その前にある広い教会はなんだろうなと興味を持っていました。あるとき教会の案内掲示板に入門講座の看板が出ていたので、聞いてみる気になったのです。キリスト教についての知識は何もありませんでした。受講してよかった。何度も目からうろこという思いをしました。半年でイエスについていく決心をしました。」

 

Tさん　ご自身は訪問看護婦、２人の幼児（男の子）の母。

 

「主人といっしょに洗礼を受けたかったのです。彼の急死で、それがかなわなくなったことを悔やみきれません。けれどこの講座でつながった人の縁が、わたしを救ってくれました。」