永遠のいのちのかたち

 

2006年新年おめでとうございます。

新年の夢にふさわしいメッセージをお届けします。

イエス様は私たちに『私を信じるものは永遠のいのちを与える』と繰り返し教えてくれました。

このメッセージは、私たちにどれほどの勇気と、いまを精いっぱい生きることへの励みを与えてくれることでしょうか。

 

私は、ただ信じるばかりでなく、それがどのようなものなのか少しはイメージしたいものだと常々願っています。昨年それに関して大きなヒントになりそうな、物理学の発見を知りました。『ダークマター』と呼ばれるものです。それは決して新しい発見ではなくすでに1930年代に物理学者によってその理論的存在を提唱されてきたのですが、確信となったのは最近の宇宙観測で銀河の回転速度の精密な測定からでした。われわれ人間が知っている物質はすべて、何らかの光や電波ひっくるめて放射線を出していることからその存在を知ることが出来ます。ダークマターは放射線を出さない物質なのです。これまで人間が開発したすべての観測手段によっても見えないものなのです。しかもそれが宇宙にあるすべての見える物質の数倍はあって、この宇宙に遍在しているというのです。

 

最近いのちは宇宙空間に生まれ、その基本となるいのちの元が地球にも降り注ぎ、30億年の時間をかけて進化分化を遂げて、遂に人間とその精神を生むに至ったと考えられます。それは神なる宇宙のいのちの流れといっても良いでしょう。

 

その「いのちの元」がダークマターによって創られていると想像するのです。いのちの元は、ふり降りた天体にふんだんにある物質を使って見える生物をつくりあげるのです。地球には炭素　酸素　窒素などからなるたんぱく質からはじめてわれわれにおなじみの生命体を作りました。生命は記憶です。われわれの命の記憶はDNAで記憶されます。それに先行するダークマターの「いのちの元」もその記憶をスーパーDNAのようなシステムで記憶し、いのちの飛躍を記録していったのでしょう。

 

われわれは眼に見える肉体しか知りません。しかしそこに流れるいのちの本質はしりません。東洋医学が教える「気の流れ」も、解剖では遂にその存在は確かめられることがありませんでした。しかしそれは確かに存在するのです。それがダークマターによる複雑で高度なシステムであると想像すれば見えないものなのです。私自身と自己認識するのも決して脳ではありません。脳は身体を動かすための器官です。肉体を動かすための肉体的記憶は確かに脳の中に存在します。それがなければ話すこともできません。

しかし本質的な私認識は実はダークマターによって組み立てられた永遠のいのちの本質がなすものだと想像するのです。

 

やがて肉体は滅びます。しかしそのときその肉体によって豊かな人生をおくり、豊かな記憶によって成熟したいのちの本質は朽ちることなく、その肉体を離れて、宇宙へと旅立っていくのです。

 

正月にふさわしい夢ではないでしょうか。自分の肉体が生きる限りその現実の命の限り、誠実に生き豊かないのちである記憶を成熟させ、やがてイエス様が迎えてくださる永遠のいのちの家に向かって生きていきましょう。

 

野口幹夫